シニア・コミュニティ 2014年5・6月号・89号

【特集】日本大震災から3年。介護の現場から学ぶ。

[特集]≪インタビュー≫生き残った利用者のために再建する。目標をひとつにして蘇った赤井江マリンホーム。

社会福祉法人ライフケア赤井江
特別養護老人ホーム 赤井江マリンホーム園長・小助川進氏/事務長・鈴木信宏氏
海岸から250メートルの近さにありながら144 名の利用者と職員が脱出に成功し、”奇跡”とまで言われたあの赤井江マリンホームが今年3月、見事に蘇った。すべてが流されたあのとき、果たしてこれほど早い再建が成るとは想像出来ただろうか。「生き残った利用者のために少しでも早く再 建する」。この目標のもと、一丸となって再建に取り組んだ。 震災の教訓が隅々まで活かされた新しい赤井江マリンホームで園長の小助川進氏と事務長の鈴 木信宏氏に再建までの軌跡を聞く。そこにあったのは目標に向けての“ぶれない”リーダーシップと、職員たちの“耐える”精神力であった。

[特集]牡鹿半島に吹く風を止めるな。<石巻市牡鹿半島からの報告>

<石巻市牡鹿半島からの報告> 被災地の最前線で奮闘する若い介護職に会いたい。仙台の井上博文さ んにキャンナス東北の作業療法士、野津裕二郎さんを紹介された。石巻に向かってレンタカーを走らせる。仙石線はまだ石巻まで開通していない。約束の時間より少し早く着いたので日和山公園に向かう。そこから被災した地域が一望できるのだ。2年ほど前にも足を運んでいる。何が変わっているのだろうか。

[特集]被災地ルポ 岩沼から名取市閖上、そして石巻へ。

岩沼 岩沼市はほかに比べて復興が早いとは聞いてはいたが、すでに20ヘクタールもの広大な集団移転地が広がっている。遠くに見える山並みが美しい。すでに工事が始まっている家も散見できる。新しい街が生まれるのもそう遠くはないだろう。

[特集]全国老施協の報告者から 非常時のリスクヘッジは、平時のリスクマネジメントから。
特養はいま、重要な社会資源へ。

東日本大震災から1年後の2012年3月... 東日本大震災から1年後の2012年3月、公益社団法人全国老人福祉 施設協議会(全国老施協)から「災害時における特別養護老人ホームのリスクマネジメント調査研究事業」報告書が発表され、翌年3月には全国老施協および老施協総研から「特別養護老人ホームにおける災害時の事業継続計画・復旧に関する調査研究事業」報告書・災害対応力向上のためのガイドラインが発表された。

[特集]オランダの街づくりに学ぶ被災地の復興 ―オランダ発、希望の大地へ―

災害の多いオランダと日本との共通点 甚大な被害をもたらした東日本大震災を見るように、日本は、ちょうど大陸プレートと太平洋プレートとの狭間の上に位置している。そのために有史以来度々、太平洋側において大地震が起きて、沿岸部の各地が大津波に襲われ、その度毎に多くの生命が失われて来た長い歴史がある。

[新医療通信]ロコモティブシンドロームと神奈川県大磯町での取り組み

50代以上の半数にロコモの恐れ地域支援事業で注目されるか ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)は、骨や関節などの運動器障害で移動能力が低下し、要介護状態、あるいは要介護になるリスクの高い状態であることをいう。2007 年に日本整形外科学会が新しい概念として提唱し、2009年には東京大学22世紀医療センターの研究チーム が、40歳以上の推定有病者数を約4700 万人と発表した。

[経営課題]《現場発 施設長の声》介護プロフェッショナルキャリア段位制度をどう活用すべきか

特別養護老人ホーム緑風園 総合施設長 菊地雅洋 考えなくても自然にできる介護基本的に必要なことは体に覚えさせる昨年度から動き出した「キャリア段位制度」は、成長分野における新しい職業能力を評価する仕組みであり、企業や事務所ごとにバラバラに行われていた人材育成について、新たに共通のものさしを作り、これに基づいて人材育成を目指すものである。

[経営課題]シリーズ・介護の扉

やっぱり施設は「パラレルワールド」なのか 開かれた施設、地域への社会貢献などと言われているが、実際の介護現場を当事者以外が見る機会は極めて限定される。部外者が覗いた「介護の時間」。

[経営課題]弁護士直伝!介護トラブル解決塾

介護・福祉系法律事務所「おかげさま」代表 外岡潤 こんにちは、弁護士の外岡です。消費税増税もあり何かと落ち着かない今年の春でしたが、あっという間にゴールデンウィーク、早や折り返し地点が見えてきました。今回はトラブル類 型の典型に戻り、転倒事故を扱います。

[経営課題]シリーズ・発掘 介護チャレンジャーを探せ!!

サラリーマンから一転、農村でグループホームを開設 「ふかふか・はうす」(社会福祉法人さんりん福祉会)は、温泉地として名高い宮城県大崎市の「鳴子」にある。開設したのは深澤文雅さん。深澤さんは東京出身で、食品専門商社に勤務する商社マンだったが、定年を待 たずして55歳で会社を退職した。退職後に鳴子に居を移し、認知症グループホーム「ふかふか・はうす」(1ユニット9名)とデイサービス(定員14 名)を開設した。2000 年1 月のことだった。介護保険制度が始まる3ヶ 月前である。

その他コンテンツ

[連載]シリーズ・介護施設のための健康講座
[連載]聖隷福祉事業団に学べ(第30回)-日本最大規模の社会福祉法人-
[コラム]老人たちの居場所》便乗あり、開き直りありの4月の値上げラッシュ。約束が違うんじゃね?
[World News]オランダの新しい介護事情を探る 第9回
[World News]イギリスのホームドクター、認知症ケア、ホスピスの実情を探る 第2回
税込価格 1,100円(税抜価格1,000円)
体裁 A4変形判60ページ
発行日 2014年5月15日

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